“千葉医学”135年余もの長きにわたり受け継がれてきた、医学の伝統と誇り

begin.continue

世界の外科医の殿堂であるシカゴの国際外科学ミュージアムに、旧第二外科教授の中山恒明(1910-2005)の業績が展示されています。中山恒明は、食道がん外科治療の世界的パイオニアとして知られています。

その業績展示に中山恒明の次のような言葉が紹介されています。

Beginning is half the success, not giving up on the way is complete success.

「始めることが半分成功したことで、止めないことが成功すること」
中山恒明
中山恒明(1910-2005)
食道がん外科治療の世界的パイオニア。外科術式の工夫・考案、機械吻合法の開発など医療技術の向上に貢献。

これは「まず始めること、始めたら止めないこと」という言葉で、旧第二外科で受け継がれてきました。この言葉には診療、教育、研究のいずれにも共通のイノベーションを興し、それをやり遂げるという意志が込められています。そして135年余の千葉大学医学部の歴史の中で達成された多くの先達の業績の底流には、「誰よりも先んじて始め、始めたら諦めない、最後までやり抜く」共通の姿勢を見ることができます。言葉は中山恒明の残したものですが、千葉大学医学部の伝統として受け継がれてきた信条を彼が言語化して後世に伝えてくれたともいえます。

この中山恒明の言葉(まず始めること、始めたら止めないこと、Beginning is half the success, not giving up on the way is complete success.)を2語に集約した "begin.continue" は、千葉医学で学び、修練し、研究する学生、医師達の信条として現在も意識されています。「誰よりも先んじて始め、始めたら諦めない、最後までやり抜く」という千葉医学の伝統が、これからも世界の医学・医療の現場で活躍する人材を生み出すことでしょう。

国際外科学ミュージアム

国際外科学会日本支部による展示の紹介

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