千葉大学医学部創立135周年記念事業

写真で見る 会館建設進捗状況

「千葉医学の伝統」言語化プロジェクト(中間まとめ)

135年の千葉大学医学部の歴史を振返り、次の100年を構想して「千葉医学の伝統」を言語化するという目的で本事業が2008年10月にスタートしました。千葉大学医学部の卒業生など関係する多くの皆さんから、様々なご意見をいただきました。その後、3回の意見集約を経て、「千葉医学の伝統」は下記の「獅胆鷹目」、「人間の尊厳」、「まず始めること」に集約されました。これらの言葉をもとにVerbal & Visual Identityとして言語化プロジェクト委員会が下記のようにまとめました。

言語化プロジェクト委員会委員長
田邊政裕

1. 「獅胆鷹目」について

「獅胆鷹目 行以女手」(したんようもく おこなうにじょしゅをもってす)は本学の外科学の祖とされる初代千葉医科大学学長三輪徳寛先生以来の外科の伝統として受け継がれており、千葉医学の伝統として最も相応しい言葉である。しかし、いくつかの問題点が指摘され、更なる検討を要した。その結果、獅胆鷹目をそのまま言語として残すよりも、これらの要素を全て包含し、更に利他、共感など医師に求められる人格、態度を象徴するハートを中心に加えた医学部の新たなロゴマーク(Visual Identity)として再生させることが提案された。

獅胆鷹目 行以女手
獅胆鷹目 行以仁愛
獅胆鷹目 春風秋霜

→

ロゴ

ロゴ:獅子、鷹、(女)手、
    ハート(仁愛・春風)

工学部デザイン学科の宮崎名誉教授に作成いただいたロゴマークである。

2. 「人間の尊厳」について

山浦 晶元病院長が中心となって作成し、大学病院の基本理念として既に認められている。洗練されていて、わかりやすく次世代に伝える平易な言葉として優れている。医学部、医学研究院、医学部附属病院の基本理念として、職員、学生と共に患者へも強くアッピールするメッセージ性がある。HARMONY OF HUMANITY AND ADVANCED MEDICINEとし、「人間の尊厳と先進医療の調和をめざし、次世代に伝える」はそのまま残すことが提案された。附属病院のHPに以下のように表示することが提案された。

千葉大学医学部附属病院
人間の尊厳と先進医療の調和をめざし、次世代に伝える
Harmony of Humanity and Advanced Medicine

3. 「まず始めること、始めたら止めないこと」について

旧第二外科元教授の中山恒明先生に由来する千葉大学医学部オリジナルの言葉であり、医療、研究、教育のいずれに対しても、それぞれに取組む姿勢として普遍性がある。イノベーションをやり遂げる意味が込められている。千葉大学医学部の伝統として、そこで学習、診療、研究、指導に携わるすべて人々に具有してほしい姿勢である。米国のシカゴにある国際外科ミュージアムに展示されている中山恒明先生の言葉としてBeginning is half the success, not giving up on the way is complete success(まず始めること、始めたら止めないこと)がある。この英語をbegin. continue (.は2つの言葉を結ぶ連結記号)と簡潔に表現し、千葉大学医学部・大学院医学研究院で研修、診療、研究、指導に携わる学生、医師達の行動指針となるVerbal IdentityとしてHP等で以下のように表示することが提案された。

千葉大学大学院医学研究院・医学部
begin. continue